仏大統領選、マクロン陣営が「ハッキング攻撃受けた」 決選投票間近

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仏マクロン陣営、「大規模なハッキング受けた」

(CNN) フランス大統領選の決選投票に向け優位に立つエマニュエル・マクロン候補の陣営は5日、同陣営のものとされる電子ファイルがソーシャルメディアを通じてインターネット上に投稿されたことを受け、マクロン氏が「大規模かつ組織的なハッキング工作」の被害を受けたと発表した。

CNNが流出したデータを調べたところ、メールやビジネス関連の文書など約14.5ギガバイトのファイルが投稿されたことが判明。これら7万件以上のファイルへのリンクは、米東部時間の5日午後2時前にテキスト共有サイトに投稿された。

複数の陣営関係者は、ハッキングの実行犯は「混乱と誤報を生み出すため」、偽の文書と本物の文書を混ぜて投稿したとの見方を示した。

陣営の声明は、今回の工作は選挙戦の終盤に起こっていることから、昨年11月の米大統領選と同様、明らかに民主主義に打撃を与えるのが狙いだとの見方を示している。

米大統領選では米情報当局者がロシアによる介入だとの見解を提示し、米連邦議会も疑惑の調査を進めている。一方、ロシアは介入を全面否定している。

マクロン氏が立ち上げた政治組織「前進」は今回の攻撃について、相次ぐサイバー侵入の一環だと言及。「流出しているファイルは私的及び公的なメールアカウントへのハッキングを受けて数週間前に入手されたものだ」と述べた。

仏大統領選は7日に決選投票が行われる。マクロン氏は当選すれば史上最年少の大統領となる。5日に発表された2件の世論調査では、マクロン氏が依然、20ポイント差で極右政党「国民戦線」のマリーヌ・ルペン候補をリードしていることが示されている。

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