ブラジル当局、拘束中のフェイスブック幹部を釈放

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データ開示の問題に絡みブラジルで拘束されていたフェイスブックの幹部が釈放された

データ開示の問題に絡みブラジルで拘束されていたフェイスブックの幹部が釈放された

ニューヨーク(CNNMoney) ブラジル東部セルジペ州の裁判所は2日、拘束中だったフェイスブックの幹部を釈放した。同幹部は国内の麻薬取引捜査に関連するデータ開示の命令に従わなかったとして拘束されたが、裁判所はこれを不当逮捕だったと認定。釈放を命じた。

フェイスブックのディエゴ・ゾダン・ラテンアメリカ担当副社長は1日、サンパウロで警察の事情聴取を受け、拘束された。

これに先立ち裁判所は、麻薬取引絡みの犯罪捜査に関連して、フェイスブック傘下のメッセージングアプリ「ワッツアップ」のデータを提供するよう同社に命じていた。

セルジペ州の当局者によると、容疑者がフェイスブックのメッセンジャーアプリとワッツアップを犯行に使っていたことから、同社に協力を求めたという。

裁判所は3度にわたってフェイスブックに命令を出し、同社が従わなかったとして、1日当たり5万レアル(約145万円)の罰金を2カ月間科した。先月から罰金が1日当たり100万レアル(約2900万円)に引き上げられ、2月7日にはゾダン副社長の逮捕状が出された。

これに対してセルジペ州の裁判所は2日、下級審の判断を覆し、犯罪捜査の対象になっていないゾダン副社長を逮捕することはできないと指摘。ゾダン副社長はこの日夕、フェイスブックの自身のページで釈放を報告し、仕事に復帰したことを明らかにした。

フェイスブックは声明を発表し、ゾダン副社長の逮捕について「行き過ぎた不適切な措置だった」と指摘。「犯罪捜査とは無関係の人物の拘束は合理性を欠く措置であり、ブラジルの国民と同国の革新に及ぼす影響を懸念する」とした。

ワッツアップによれば、同アプリのデータは強力な暗号で守られていて、送信後は本人の端末にしか残らないため開示は不可能だという。

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