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英俳優マイケル・ケイン氏、映画にまつわる思い出の品々を競売に 絵画や愛用の眼鏡も

英俳優マイケル・ケイン氏が、自身の思い出の品をオークションに出品する

英俳優マイケル・ケイン氏が、自身の思い出の品をオークションに出品する/Amanda Edwards/WireImage/WireImage

アカデミー賞受賞歴を持つ英俳優、マイケル・ケイン氏がファンに向け、自らの思い出の品々を手に入れるチャンスを提供する。映画界で築いた輝かしいキャリアにまつわる貴重品の数々だ。

金のロレックスや個人所蔵の絵画などを含む88歳のスターの私物は、3月2日のロンドンでのオークションに出品される。ロレックスの推定落札価格は最高で1万2000ポンド(約190万円)。

オークションにはケイン氏の映画界でのキャリアを彩った記念の品々と個人で収集した絵画数点が出品される/Bonhams
オークションにはケイン氏の映画界でのキャリアを彩った記念の品々と個人で収集した絵画数点が出品される/Bonhams

オークションに携わるボナムスのディレクター、チャーリー・トーマス氏は10日にCNNの取材に答え、「サー・マイケル・ケインの持つ魅力は、年齢層や国籍を一切問わない。出演した映画は20世紀の歴史の一部であり、誰が落札してもそうした歴史の断片を手に入れることになる。オークションの品目として、これに匹敵する来歴のものはない」と強調した。

英タイムズ紙によると、「ミニミニ大作戦」の主演を務めたケイン氏は愛する品々を競売にかけるのに乗り気ではないものの、妻のシャキーラさんとともにイングランド南部のサリーにある豪邸から引っ越すにあたり、所持品を整理しているところだという。

トレードマークの眼鏡も競売に/Bonhams
トレードマークの眼鏡も競売に/Bonhams

CNNはケイン氏の代理人にコメントを求めた。

前出のトーマス氏は今回のオークションをボナムス史上最も私的な品目を扱ったものの一つと説明する。その中には1971年のクライムムービー「狙撃者」の撮影で使用したディレクターズチェアや、本人の愛用品として知られる眼鏡も含まれる。「狙撃者」でケイン氏は主人公のギャング、ジャック・カーターを演じた。

「サー・マイケルは何十年にもわたってこれらの品々を集めてきた。いたく気に入ったものを買い求めるのが常で、他に購入する理由はなかった。この点が本コレクションを信じられないほど特別なものにしている」(トーマス氏)

他に目を引く品は、画家のリンカーン・タウンリー氏が描いたケイン氏の肖像画だ。この作品は児童保護に取り組む慈善団体NSPCCを支援する目的で売り出される。66年のロマンティックコメディー映画「アルフィー」のポスターも素晴らしい。ケイン氏はこの作品でアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされた。

リンカーン・タウンリー氏が描いたケイン氏の肖像画は、児童向け慈善団体の支援のために売り出される/Bonhams
リンカーン・タウンリー氏が描いたケイン氏の肖像画は、児童向け慈善団体の支援のために売り出される/Bonhams

自らのアートコレクションからは、マルク・シャガールの絵画「Les Amoureux Dans L'Arbre」を出品。予想落札価格は最高で5万ポンドとみられている。

「これほど多くの品々に別れを告げるのは相当つらいだろう。私の人生とキャリアにとって大切なものばかりだ」。プレスリリースでケイン氏はそう語り、次のように付け加えた。「これらの思い出の品々が、私たちに与えたのと同じだけの喜びを新たな持ち主にも与えてくれることを願う」

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