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デザイナー高田賢三氏、新型コロナ合併症で死去 81歳

デザイナーの高田賢三氏。新型コロナに伴う合併症で死去した

デザイナーの高田賢三氏。新型コロナに伴う合併症で死去した/JOEL SAGET/AFP via Getty Images

高級ファッションブランド「ケンゾー」の創始者で、フランス・パリを拠点に活躍していたデザイナーの高田賢三氏が4日、新型コロナウイルス感染症に伴う合併症のため、パリ市内の病院で死去した。81歳だった。高田氏がアーティスティック・ディレクターを務めるブランド「K三」の広報が明らかにした。

派手な色彩とプリントを融合させたデザインは、世界中を旅して得たひらめきから誕生した/Pierre Vauthey/Sygma/Sygma via Getty Images
派手な色彩とプリントを融合させたデザインは、世界中を旅して得たひらめきから誕生した/Pierre Vauthey/Sygma/Sygma via Getty Images

1970年、パリでデビューを飾った高田氏は、初のブティック「ジャングル・ジャップ」を開店。にぎやかな色彩とちぐはぐなプリントを散りばめたデザインは、世界中を旅して得たひらめきから誕生した。

1976年までにパリのビクトワール広場に基幹店をオープンさせ、その後30年にわたって、相次いで雑誌の表紙を飾り、香水ブランドを立ち上げるなど、数々の功績を残した。1993年には大手LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンがケンゾーのブランドを買収。高田氏は99年に引退して、今年1月にK三のブランドを立ち上げていた。

世界旅行の際の高田賢三氏の様子/Kenzo Takada
世界旅行の際の高田賢三氏の様子/Kenzo Takada

K三のジョナサン・ブーシェ・マンハイム最高経営責任者(CEO)は談話を発表し、「高田賢三氏は驚くほど創造的だった。天才的なひらめきで、日本とパリという東西を融合させ、芸術的で色鮮やかな新しい物語を想像した」と高田氏をしのんだ。

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