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フランシス・ベーコンの三連祭壇画、90億円で落札

F・ベーコンの三連祭壇画がリモート形式の競売にかけられ、約90億円超で落札された

F・ベーコンの三連祭壇画がリモート形式の競売にかけられ、約90億円超で落札された/Sotheby's

フランシス・ベーコンの三連祭壇画がサザビーズでリモート形式の競売にかけられ、8400万ドル(約90億円)超で落札された。新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた市場にとって勇気づけられる結果となった。

競売は英ロンドンからライブ中継され、米ニューヨークや香港から入札が行われた。競売前の試算では6000万~8000万ドルで落札されるとみられていた。

今回の競売はサザビーズにとっても初めてとなる「ハイブリッド」な方式となった。競売ではサザビーズの担当者が壁のスクリーンに向かって値付けを求めた。担当者は声明で今回の経験について、映画制作の真ん中にいるようだったと振り返った。

競売の値付けは壁に設置された多くのスクリーンを通じて行われた/Sotheby's
競売の値付けは壁に設置された多くのスクリーンを通じて行われた/Sotheby's

入札者はオンラインで値を付けた。ベーコンの作品は中国からのユーザーと匿名の電話での入札者の間で10分間にわたって競売が続いた。最終的に、後者の入札者が8460万ドルの値を付けて落札した。

ベーコンの作品について価格としては過去3番目の高値だったという。

別の競売でも良い兆候が見られた。ロイ・リキテンスタインの「White Brushstroke I」は2540万ドルで落札された。ジャンミシェル・バスキアの「Untitled (Head)」は1520万ドルの値が付いたが、紙に描いたバスキア作品としては過去最高の落札価格となった。

落札価格の合計は3億6320万ドルで、出品された作品の93%が落札された。サザビーズ幹部は向こう数カ月間の見通しは明るいとの見方を示した。

/Getty Images
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それでも、壇上で実際に競売が行えないことで業界は打撃を受けており、今後も厳しい状況は続きそうだ。世界各地のロックダウン(都市封鎖)を受けて、競売企業はイベントの中止や延期を余儀なくされている。サザビーズも売り上げが落ち込むなか、すでに人員の削減を行っている。

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