「火の玉ロック」のジェリー・リー・ルイスさん死去、87歳 ロックンロールの先駆者

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ロックンロール切り拓いたピアノマン、ジェリー・リー・ルイスさん死去

(CNN) 足を踏み鳴らし、ピアノの鍵盤をたたきまくる演奏スタイルで初期のロックンロールに衝撃を与えた歌手のジェリー・リー・ルイスさんが亡くなった。87歳だった。

代理人が声明で明らかにした。「火の玉ロック」などのヒットを飛ばす一方、結婚にまつわるスキャンダルがキャリアに影を落としたこともあった。

声明によるとルイスさんの死因は「自然死」。7番目の妻にみとられ、ミシシッピ州の自宅で息を引き取ったという。

チャック・ベリーやエルビス・プレスリーらと並び、ルイスさんは1950年代のロックを牽引(けんいん)したミュージシャンの一人だった。「キラー」の異名を持つ一流のショーマンで、その荒々しく型にはまらないパフォーマンスに若いファンは熱狂した。

ただ私生活では逆風にさらされた。人気がピークに達しようとしていた58年、13歳のいとこと結婚していたことが世間の知るところとなった。当時ルイスさんは22歳だった。

当初は記者に対し、いとこの年齢を15歳と説明していたルイスさんだが、事実が明るみに出ると非難の声にさらされた。聴衆からは野次(やじ)が飛び、当時行っていたコンサートツアーは中止を余儀なくされた。

レコーディングやツアーはその後も継続したものの、ビートルズが台頭する中で、ルイスさんがキャリア初期の人気を取り戻すことはなかった。

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