米シンガーのジョン・プラインさん、新型コロナで死去 73歳

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カントリー・ミュージック・フェスティバルで演奏を披露するジョン・プラインさん=2014年4月、米カリフォルニア州インディオ/Frazer Harrison/Getty Images

カントリー・ミュージック・フェスティバルで演奏を披露するジョン・プラインさん=2014年4月、米カリフォルニア州インディオ/Frazer Harrison/Getty Images

(CNN) 米カントリーミュージックの大御所シンガーソングライター、ジョン・プラインさんが7日、新型コロナウイルスによる合併症のため死去した。73歳だった。

ツイッターの公式アカウントに家族が掲載した声明によると、プラインさんは3月に突然、新型コロナウイルスの症状を発症し、入院して挿管処置を受けていた。

プラインさんはシングルやアルバムを大ヒットさせたことはない。しかし熱心なファンに支持されてグラミー賞を数回受賞、2度のがんを克服して、70代に入ってもレコーディングやツアーを続けていた。

楽曲の多くはプラインさんを慕う多数のミュージシャンによってカバーされ、ボブ・ディランさんは2009年のインタビューの中でプラインさんを絶賛。ローリング・ストーンズ誌は「米作曲界のマーク・トウェイン」と評していた。

シカゴの郊外で育ち、1970年に音楽の道に入るまでは郵便の仕事をしていた。シカゴのバーで飛び入りで歌声を披露していたところ、当時新聞記者だった評論家のロジャー・イーバートさんに見出され、「歌う郵便配達人」として紹介された。

やがてプラインさんの歌声を聴くための行列ができるようになり、当初からのファンだったシンガーソングライター、クリス・クリストファーソンさんの紹介でレコード会社と契約。1971年にデビューアルバムをリリースした。

その後20年以上にわたってアルバムのリリースやコンサートなどの活動を続けていたが、1996年には頸部のがんと診断されて摘出手術を受けた。この手術で舌の神経が傷ついて声のトーンが変わり、復帰できるまでに1年以上を要した。

2013年には再びがんに見舞われたが、この時も左肺の一部を摘出する手術を受けて克服していた。

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