中国、地元開催の国際スポーツ大会で失格処分 「大規模な不正」発覚

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軍人スポーツ選手の国際競技大会で、開催国である中国の不正が発覚した/VCG/Visual China Group via Getty Images

軍人スポーツ選手の国際競技大会で、開催国である中国の不正が発覚した/VCG/Visual China Group via Getty Images

香港(CNN) 中国の武漢で開催されている軍人スポーツ選手のための総合競技大会「ミリタリーワールドゲームズ(MWG)」の1種目で、地元の中国チームが「大がかりな不正行為」をはたらいたとして失格処分になっていたことが26日までに分かった。

不正が発覚したのは20日に行われたオリエンテーリング競技の中距離クラス。国際オリエンテーリング連盟(IOF)の声明によると、当初は中国チームの女子が1位、2位、4位でフィニッシュ。男子も2位の成績を収めていた。

ところがレース終了後、ロシアやフランスなど欧州6カ国から中国選手による不正を訴える声が上がり、審判団が確認したところ、これらの選手が地元の観客の手助けを受けていたことが明らかになった。観客らはコースに印を置いたり、あらかじめ特別な経路を準備したりしていた。こうした手助けの存在に気づいていたのは中国選手だけだったという。

この結果、中国選手は男女とも失格となり、長距離クラスへの出場も禁止された。IOFは声明で「中国チームの行為を極めて重く受け止めている」とし、「何らかの追加処分が必要かどうか調査中」だと述べた。

1995年のローマ大会から始まったMWGは、五輪と同様に4年に1度開かれている。中国での開催は今回が初めて。地元の運営組織によれば、今大会には109カ国から9000人を超える選手が参加しているとみられる。競技種目にはオリエンテーリングのほか水泳、パラシューティング、レスリングなどがある。

ここまで中国はメダル争いのトップに立ち、金メダルは2位のロシアの倍以上を獲得している。

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