トランプ氏は「悪の天才」、再選の可能性も マイケル・ムーア監督

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マイケル・ムーア監督。トランプ氏再選の可能性も視野に入れて行動するという/Craig Barritt/Getty Images North America/Getty Images

マイケル・ムーア監督。トランプ氏再選の可能性も視野に入れて行動するという/Craig Barritt/Getty Images North America/Getty Images

(CNN) トランプ米大統領を批判した新作「華氏119」の公開を控える社会派ドキュメンタリー映画監督、マイケル・ムーア氏はCNNの番組で、トランプ氏を「悪の天才」と呼び、同氏が再選されるとの警告を発した。

ムーア氏は新作を宣伝するトークの中で、2016年大統領選の前にはあまりに多くの人が、民主党の対立候補だったヒラリー・クリントン氏の勝利を確信し、「こんなまぬけにだれも投票するはずがないと言っていた」と指摘した。

そのうえで「かれは次も勝つ可能性がある。私はトランプに2期目があるかのように振る舞う。そうするしかない。もしそれ以外の考え方をしたら、対立候補がだれであれ、その人の負けを保証することになる」と述べた。

さらに、トランプ氏は歴代大統領候補のだれよりも抜け目なく、選挙の勝ち方を心得ていたと主張。同氏の勝利がどうして実現したのか、「歴史家たちは今後何年も考え続けるだろう」と語った。

ムーア氏はまた、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)に今月、匿名で掲載されたトランプ氏批判の論説をはじめ、ホワイトハウスからのさまざまなリークの背後に、実はトランプ氏本人がいると主張した。NYTの論説も、真実から国民の目をそらすために「トランプかその手先が書いた」との見方を示した。

「華氏119」では当初から、日々のニュースを追うのはやめようと決めていたと説明。「今なにが起きているのかを大局的に見せる。トランプ氏が空から降ってきたわけではないということを、皆さんに示すつもりだ」と強調した。

同作品は全米の映画館で21日から公開される。

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