第1次大戦で撃沈の英軍艦「ホーク」、残骸を発見 「素晴らしい」状態
(CNN) 第1次世界大戦中、ドイツのUボートによる魚雷攻撃で沈没した英国の軍艦「ホーク」の残骸が発見された。ホークはフジツボや海藻に覆われた状態で約100年にわたり海底に沈んでいた。
ホークは1914年10月15日、スコットランド沖で沈没した。沈没艦の捜索を手掛ける英団体「ロスト・イン・ウォーターズ・ディープ」が12日にフェイスブックに投稿した内容によると、同団体で働く特殊ダイバーは、ホークの残骸を発見したと考えている。
ダイバーの一人、ウィル・シュワルツ氏は16日、CNNの電話インタビューに「ホークは右舷を下にして横倒しになっている。ほぼ無傷なように見える」とコメント。「艦載砲は磨き上げられていて、信じられないほどの状態。ここまで素晴らしい状態の艦載砲は見たことがなく、美しいとしか言い様がない。ただ、乗組員524人が命を落としたことは強く意識している」と語った。
軍艦は所在不明のまま、英スコットランド沖の海底に100年以上眠っていた/Simon Kay
シュワルツ氏によれば、攻撃を受けたホークはわずか7分で波の下に沈んだ。歴史家によると、弾薬が保管されていた艦の倉庫は爆発したとみられる。
この結果、18歳未満の士官候補生多数を含む要員524人が命を落とした。シュワルツ氏によると、最年少の犠牲者となったのは14歳の士官候補生だった。
ロスト・イン・ウォーターズ・ディープともう一つの団体は残骸の場所を特定するため、魚雷を発射したUボートや沈没を免れた付近の艦船から、航海日誌などの証拠を収集した。
こうした情報を武器に一帯の海図を調べ、現地の海底をスキャンして発見を試みた。
シュワルツ氏によると、沈没艦とおぼしい物体に遭遇したダイバーは水面下110メートルまで降りていき、そこで長年失われていた沈没艦を発見した。 11日のことだった。