米ヴァージン・オービット、英国からのロケット打ち上げに失敗

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英コーンウォール地方の空港で技術関連の装置に囲まれ駐機する「コスミック・ガール」/Hugh Hastings/Getty Images

英コーンウォール地方の空港で技術関連の装置に囲まれ駐機する「コスミック・ガール」/Hugh Hastings/Getty Images

ロンドン(CNN) ボーイング747型旅客機を改造した米ヴァージン・オービットの航空機「コスミック・ガール」が9日、英イングランド南西部のニューキーから飛び立った。英国で初のロケット打ち上げを試みていたが、離陸から約2時間たってロケットがエンジンを噴射した後、打ち上げが失敗に終わったことを同社が明らかにした。

打ち上げの様子をライブ中継したヴァージン・オービットのクリストファー・レルフ氏は、「ランチャーワンに異常が発生したらしい。そのため今回は軌道に到達できなかった」と伝えた。ランチャーワンはコスミック・ガールの翼の下に格納された空中発射式の無人ロケット。搭載されていたのは衛星のみだった。

ランチャーワンは当初、747型の改造機から問題なく打ち上げられたように見えていた。レルフ氏は同ロケットの2段目が軌道に乗り、2回目のエンジン燃焼の準備に入ったことを確認していたが、その後、うまくいかなかったことを明らかにした。

コスミック・ガールの機体と乗員は同日、無事に地上に着陸した。

翼の下に格納されていたロケットは、コスミック・ガールが高度約10.7キロに達した時点で放出された。

ヴァージン・オービットはランチャーワンを地球の499~1199キロ上空に到達させ、衛星9基を地球の低軌道に放出することを想定していた。

打ち上げが失敗に終わった理由は現時点で分かっていない。

ヴァージン・オービットは起業家リチャード・ブランソン氏率いるヴァージン・グループの子会社。同社にとって西欧で初めてとなる商業衛星の打ち上げを目指していた。ヴァージン・オービットは米カリフォルニア州のモハベ砂漠で2021年1月以来、4回の打ち上げを成功させているが、米国外で打ち上げを試みたのは初めてだった。

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