機内で赤ちゃんが無事誕生、ガーナから米国へのユナイテッド便
(CNN) 米ユナイテッド航空によると、先週末のガーナ発米国行きの旅客機に搭乗していた妊婦が産気づき、機内で無事に赤ちゃんが誕生した。
この便はガーナの首都アクラのコトカ国際空港から、米ワシントン・ダレス国際空港へ向かっていた。
約11時間のフライトのうち、出発から6時間ほどたった時点で、妊婦の陣痛が始まった。幸運なことに、乗客の中に医師と看護師が各1人と、元看護師の客室乗務員がいた。
乗員チームの迅速な対応もあって、赤ちゃんは無事誕生。30日午前6時前にワシントンに到着した同機を、救急隊員らが出迎えた。
米ロサンゼルスからガーナを訪れ、同じ便で帰国した女性はCNNとのインタビューで、妊婦のすぐ前の席から一部始終を見守っていたと話した。
この女性は陣痛の間隔を数え、声に出して祈りながら、出産場面に立ち会ったという。
女性の話によると、妊婦は客室内にある非常口前の床の上に横たわっていた。約2時間半で男の子が生まれ、着陸前には母親も席に戻ることができた。母親はガーナ出身でニューヨーク市在住、出産を手助けした医師もガーナ出身だと話していたという。
昨年春にも米ソルトレークシティーからハワイへ向かう旅客機の中で、妊娠8カ月の女性が男児を出産した。母親になった女性は、それまで自分の妊娠に気づいていなかった。
昨年夏にはアフガニスタンから脱出した市民らを乗せ、ドイツの基地へ向かう米軍輸送機の中で女児が生まれた。