アステカ遺跡で119個の頭蓋骨発見、男女や子どもが生贄に メキシコ市

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アステカ遺跡で119個の頭蓋骨発見 メキシコ

(CNN) メキシコの首都メキシコ市にあるアステカ時代の遺跡「頭蓋骨(ずがいこつ)の塔」で新たな区画が発掘され、人間の頭蓋骨119個が見つかった。メキシコ国立人類学歴史研究所(INAH)が発表した。

頭蓋骨の塔はINAHの考古学調査団が5年前に発見。今回発見された119個の頭蓋骨は塔の東部の区画で見つかった。これはアステカの首都テノチティトランに7カ所あった頭蓋骨の集積地のうちの1つと思われる

同地ではこれまでに計484個の頭蓋骨が見つかっていた。年代は1486~1502年のものと推定されている。

新たに発掘された壁は、神に生贄(いけにえ)をささげる儀式で殺されたと思われる男女の頭蓋骨で構成されていた。このうち少なくとも3人は、大きさや歯の発育具合から子どもだったと推定されている。

119個の頭蓋骨は塔の東部の区画で見つかった/Courtesy INAH
119個の頭蓋骨は塔の東部の区画で見つかった/Courtesy INAH

専門家はロイター通信の取材に対し、「このうち何人が戦士だったのかは不明だが、恐らく一部は生贄の儀式のための捕虜だった」「全員が神聖化され、神への贈り物とされたり、神々の化身とされたりした」と説明している。

アステカ時代に築かれた構造物の多くは、1500年代にスペインに占領された後に破壊された。

頭蓋骨の塔も多くが破壊されて断片が散乱し、後に人類学研究チームによって発掘されている。

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