学生癒やすセラピー犬、米バージニア工科大が名誉学位授与

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セラピー犬に名誉学位授与 米大学

(CNN) 米バージニア工科大学獣医学部でセラピー犬として活躍する8歳のラブラドルレトリバー犬「ムース」が、何千人もの学生に寄り添ってきた功績をたたえられ、名誉博士号を授与された。

ムースは同大のセラピー動物4匹のうちの1匹としてバージニア工科大学に2014年から在籍し、クックカウンセリングセンターに勤務するとともに、心の健康問題の啓発活動に当たる大使役も務めている。獣医学部は15日に行ったオンライン卒業式で、ムースに名誉博士号を授与した。

ムースはフットボールの試合やクラブイベント、新入生のオリエンテーションといった行事への出席のほか、不安や心的外傷といった心の問題で悩む学生たちに寄り添う役割も果たしてきた。クックカウンセリングセンターに勤務するカウンセラーで飼い主のトレント・デイビスさんによると、ムースは7500回以上のカウンセリングに付き添い、何千人もの生徒たちを助けてきたという。

デイビスさんが動物を使ったセラピーを開始したのは、学生たちに安心感を持ってもらう狙いがあった。「人間の中には、ほかの人や、ほかの犬とさえうまくいかない人がいる。ムースはその両方で、とても安全で安心できる力になってくれた」と話す。

ムースと飼い主のトレント・デイビスさん/Virginia Tech
ムースと飼い主のトレント・デイビスさん/Virginia Tech

今は新型コロナウイルス対策のために、学生たちがムースなどのセラピー犬に面会することは難しくなった。しかし同センターは、週に3回1時間ずつ仮想開業を行い、もしも学生が差し迫った状態にあってセラピー犬との面会を希望する場合は対面させることもある。

ムースは2019年にバージニア州獣医師会のアニマルヒーロー賞を受賞した経歴もある。「彼は本当にバージニア工科大学の学生や職員の助けになってくれ、そのことで多大な評価を受けている」とデイビスさんは話している。

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