高校の地下からひつぎ145個を発見、20世紀半ばの墓地か 米

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レーダー機器を使い、高校の敷地の地下から140個以上のひつぎを発見/Octavio Jones/Tampa Bay Times via AP

レーダー機器を使い、高校の敷地の地下から140個以上のひつぎを発見/Octavio Jones/Tampa Bay Times via AP

(CNN) 米フロリダ州タンパでこのほど、高校の敷地の地下から約145個のひつぎが見つかる出来事があった。地元当局者が20日に明らかにした。20世紀半ばに存在した貧困層の墓地の一部とみられている。

同州ヒルズボロ郡の学校区によると、調査に当たっていた技師が、クラレンス・レオン・キング高校の敷地から埋葬の「明確な証拠」を発見した。1940年代初めに存在した市所有の貧困層の墓地の一部とみられている。学校のウェブサイトによると、同校の開校は1960年。

学校区の報道官によれば、墓地の所在に関して教育委員会に情報が寄せられたことを受け、当局者が先月調査を開始した。

2週間近い調査の結果、技師は地下探査レーダーを使ってひつぎの場所を確定。ひつぎは広さ1エーカー(約4000平方メートル)ほどの開けた場所の地下約0.9~1.5メートルの深さに埋まっていることが分かった。

学校区は声明で「レーダーだけでは地下に何があるのか確認できない」「しかし調査結果は、この場所に1エーカーの墓地があったという史料の記述と一致する」と述べた。

史料によると、墓地には250人以上の遺体が埋まっていた可能性がある。学校区は、ほぼ全てアフリカ系米国人の遺体と説明している。

一帯は先月から立ち入り禁止となっている。地元検視当局と州の考古学者は30日以内に発見内容を精査する予定。

CNN系列局WFTSによると、タンパでは9月にも、集合住宅の敷地に市内初のアフリカ系米国人の墓地とみられる遺構が眠っていることが分かり、住民が立ち退きを余儀なくされていた。

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