6月は木星観測のチャンス、双眼鏡使えば衛星も
(CNN) 世界の天文ファンにとって、6月は木星を細部まで観察できるチャンスが訪れる。双眼鏡を使えば木星の衛星も見られるかもしれない。
米航空宇宙局(NASA)によると、6月は木星が最も大きく、明るく見える月になる。「太陽系最大の惑星、木星は、肉眼で見ても輝く宝石のように見えるが、双眼鏡や小型望遠鏡を通して見ると素晴らしい。4つの大きな衛星も見えるだろう」とNASAは解説する。
運が良ければ、木星の表面を覆う帯状の雲を垣間見ることもできるかもしれない。
米国時間の10日には、木星と地球と太陽が一直線に並び、木星が最もはっきり見えるようになる。しかしNASAによれば、木星が見えやすい状態は今月いっぱい続く。
14~19日にかけては、月と木星と土星が並ぶ美しい夜空が観測できる。月は地球の周りを周回していることから、配置は毎晩変化する。「夜ごとの月の動きを注意深く観察してほしい」とNASAはアドバイスする。
木星が最も見えやすいのは南半球だが、今回の天体ショーは世界中で観測できる。
英王立天文学会の専門家ロバート・マッシー氏によると、惑星は恒星と違って瞬くことがないため、地平線に近い位置でもはっきり見える。観測するには南の地平線付近がよく見える場所を探す必要がある。
双眼鏡を使えば木星の形状や、4個の衛星も観察できる見通し。望遠鏡を使えばさらに細部まで見える。