古代の傾斜路の遺構発見、ピラミッド建造の謎を解く手がかりに エジプト

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ピラミッド建造の謎を解く手がかりとなる傾斜路の遺構が発見された/Sean Gallup/Getty Images

ピラミッド建造の謎を解く手がかりとなる傾斜路の遺構が発見された/Sean Gallup/Getty Images

(CNN) エジプト・ギザの砂漠に高くそびえる4500年前の大ピラミッドがどのように建造されたのかは、考古学者にとって長年の謎だった。英仏の研究チームはこのほど、この謎を解く手がかりとなる傾斜路の遺構を発見したと発表した。

4500年前の傾斜路の遺構は、エジプトの砂漠の中にある雪花石膏(せっこう)の採石場で見つかった。この採石場は、ギザの大ピラミッドを建造させたクフ王の年代のものだった。

傾斜路の発見は、ピラミッド建設に使われた設備や技術について解明を進める手がかりになると研究チームは解説している。

傾斜路説は過去にも発表されているが、今回の調査では柱の跡が発見され、ピラミッド建設に使われた巨大な雪花石膏ブロックが、これまで考えられていたよりも大幅に急な角度で引き上げられていたと思われることが分かった。

「古代エジプト人は、石膏ブロック運搬用のそりをロープで木製の柱に取り付けて、20度以上の急角度で石膏ブロックを採石場から運び出すことができていた」と研究者は解説する。

柱の穴は、中央の傾斜路を囲む2つの階段の両脇に並んでいた。これをロープで結び、巨大な石膏ブロックを運び出す作業の負担を軽減する助けにしていたと思われる。

ギザの大ピラミッドは高さ139メートル。ギザのピラミッド群の中では最大で、世界の七不思議の中で最も古く、エジプトの一大観光地となっている。

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