ハリケーンの強さの階級、「カテゴリー6」を創設すべきか

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ハリケーンのカテゴリーに「6」を新設すべきとの声も出ている/(Alex Edelman/Getty Images)

ハリケーンのカテゴリーに「6」を新設すべきとの声も出ている/(Alex Edelman/Getty Images)

(CNN) 米南東部に大規模な洪水被害をもたらしているハリケーン「フローレンス」。米国ではこれまでハリケーンの強さをカテゴリー1から5までの5段階で分類してきたが、もう1つ上の「カテゴリー6」を創設すべきだという意見が、一部の専門家から改めて浮上している。

フローレンスが14日にノースカロライナ州に上陸した時の強さは、風速は33~42メートルのカテゴリー1だった。風速約70メートル以上のカテゴリー5になると、壊滅的な被害が予想される。

しかしCNNの気象専門家チャド・マイアーズ氏は、カテゴリー6の創設について懐疑的な見方を示す。

同氏は風速に基づいてハリケーンの強さを5段階に分類する現在のサファ・シンプソン・ハリケーン・スケールについて、「ここ最近の大型ハリケーンは、いずれもサファ・シンプソン・スケールの風力階級を超えなかった。影響は予想された通りだった」と解説する。

その上で、中心付近の最大風速のみを表すカテゴリー分類ではほかのことが何も分からないと指摘、「もう1歩先へ進むべき時かもしれない」との考えを示した。

フローレンスの場合、13日にカテゴリー4から2へと格下げされ、14日にはさらにカテゴリー1へと引き下げられた。米国立ハリケーンセンターは、それでも壊滅的な被害をもたらす可能性があるとして厳重な警戒を呼びかけていたが、中には風速が弱まったことで警戒を緩めた人がいた可能性もある。

マイアーズ氏は、ハリケーンの影響についてそれぞれの要素ごとに階級付けすることを提唱する。例えばフローレンスは風速ではカテゴリー1、高波はカテゴリー3、洪水はカテゴリー5の強さだった。

こうした個別の要素に着目すれば、政府や自治体や住民がそれに備えた計画を立てる役に立つはずだと同氏は話している。

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