子どもの指しゃぶり、アレルギー予防に効果か NZ研究者ら

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花粉症については、指しゃぶりなどとの相関関係がみられなかった

花粉症については、指しゃぶりなどとの相関関係がみられなかった

13歳になった時にアレルギーの有無を調べるため、皮膚に原因物質を置いて針で微小な傷をつける「プリックテスト」を実施。32歳の時点でこれを繰り返した。

その結果、子どもの頃に指しゃぶりかつめかみ、あるいは両方の癖があったグループはそうでないグループに比べ、アレルギーの発症率が30~40%低いことが分かった。発症率の低さは成人時にも維持されていた。ただし、ぜんそくと花粉症については相関関係がみられなかったという。

ハンコックス氏によると、病原体にさらされることで体内の免疫機能にどんな変化が起きるのか、その正確な仕組みは分かっていない。アレルギーの発症よりむしろ感染症に対する抵抗力の方に影響を及ぼすようだと、同氏は指摘する。

米疾病対策センター(CDC)によると、97年から現在までの間に米国の子どもの食物アレルギー発症率は3.4%から5.4%、アレルギー性皮膚炎は7.4%から11.6%にそれぞれ上昇した。アレルギーの年間患者数は5000万人以上とされる。

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