宇宙からの観測画像180万枚分析へ、NASAが協力者募集

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国際宇宙ステーション(ISS)=NASA提供

国際宇宙ステーション(ISS)=NASA提供

第3段階の「ロスト・アット・ナイト」は、最も高度な作業とされる。ISSから撮影した半径500キロの画像が、地球上のどこに当たるのかを捜し当てる。撮影時のISSの位置は分かっているが、飛行士がカメラを構えた方向などは不明。チームのメンバーは「まるで30万ピースのパズルを解くようなものだ」と話す。

すでに数百人のボランティアが参加を表明し、約2万枚の画像に取り組んでいる。

NASAは、ミスを防ぐためにそれぞれの画像を複数の目でチェックする必要があるとして、より多くの市民の参加を呼び掛けている。

街の光の分布地図が完成すれば、各地の経済や節電の状況がひと目で分かる。たとえば、明るく輝く韓国と中国の間には、ほとんど光のない北朝鮮が横たわっている。

一方、経済危機に直面するスペインの首都マドリードと、欧州で最も経済が安定したドイツの首都ベルリンの画像を比べると、マドリードの方がずっと明るく見える。これはドイツの省エネが進んでいるためと考えられる。

プロジェクトの成果は、道路灯と交通安全の関係や、都市の光害と住民の健康状態との関係を調べる研究などにも活用される見通しだ。

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