IMF、ウクライナ緊急支援を検討 世界経済への深刻な影響を懸念

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国際通貨基金(IMF)は、ウクライナから要請を受けている14億ドル(約1600億円)の緊急融資について、近く検討に入る/Johannes Christo/Reuters

国際通貨基金(IMF)は、ウクライナから要請を受けている14億ドル(約1600億円)の緊急融資について、近く検討に入る/Johannes Christo/Reuters

ニューヨーク(CNN) 国際通貨基金(IMF)は5日、ウクライナから要請を受けている14億ドル(約1600億円)の緊急融資について、来週にも理事会で検討すると表明した。

IMFはまた、ロシアと経済的なつながりが強い国々への影響に懸念を示し、ウクライナの隣国モルドバとも支援の手段を協議していると述べた。

さらにロシアの軍事侵攻とそれに関連する制裁措置が、世界経済全体に深刻な影響を及ぼすとの見通しを示した。

IMFは4日の会合後にも、地域経済への深刻な影響を指摘。燃料や小麦の価格が急騰し、パンデミックにともなうインフレやサプライチェーン(供給網)の混乱に拍車をかけているとの認識を示した。

物価の高騰は世界各地で特に貧困家庭を直撃し、紛争が激化すればさらに破壊的な打撃をもたらすだろうと警告。各国当局は国内の物価上昇を注意深く監視し、貧困家庭を保護するための政策を実施する必要があると訴えた。

ウクライナは各地の空港が破壊されて閉鎖に追い込まれ、今後大きな復興コストを負うことになる。IMFはすでに、同国が6月末まで使える22億ドルの融資枠を用意している。

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