中国当局、独禁法違反の疑いでアリババを調査

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中国当局がアリババを独占的行為の疑いで調査する方針を明らかにした/Long Wei/VCG/Getty Images

中国当局がアリババを独占的行為の疑いで調査する方針を明らかにした/Long Wei/VCG/Getty Images

香港(CNN Business) 中国国家市場監督管理総局は24日、同国IT大手アリババ集団を独占禁止法違反の疑いで調査する方針を明らかにした。中国当局はこのところ、急成長する国内IT企業への監督を強化している。

同局はほとんど詳細を明らかにしていないものの、取引先にアリババと競合するサイトで商品を販売しない契約への署名を求める「二者択一」の慣行を調査するとしている。

これとは別に中国人民銀行(中央銀行)は、4つの金融規制当局が近く、アリババ系金融会社アント・グループを会合に呼び出すと明らかにした。人民銀行によると、会合では金融監督と規制順守を徹底するようアント・グループを「指導」する方針。

中国当局は数週間前、アリババ創業者のジャック・マー氏に対し、アントの新規株式公開(IPO)の中止を命じていた。このIPOは実現していれば世界最大規模になるはずだった。

短縮取引となった24日の香港市場では、アリババ株が8%急落。アントのIPOが撤回される直前の10月下旬に付けた高値からは26%の下げとなり、時価総額にして2400億ドル(現在のレートで約24兆8600億円)以上が吹き飛んだ。

アリババは1999年に設立されると、中国人の生活のあらゆる側面に浸透する巨大IT帝国に急成長した。同社の電子商取引サイトは数億人のユーザーを抱え、中国のネット小売業界を支配。アントも国内最大の決済プラットフォームとなっており、投資口座から小口の預金商品、保険、信用スコア、交際状況の情報に至るあらゆるサービスを提供している。

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