リジェネロンの抗体薬に緊急使用許可、トランプ大統領にも投与 米FDA

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米リジェネロンが開発した新型コロナウイルス感染症の抗体治療薬に緊急使用許可(EUA)が出た/Kristoffer Tripplaar/SIPA/Sipa USA/AP

米リジェネロンが開発した新型コロナウイルス感染症の抗体治療薬に緊急使用許可(EUA)が出た/Kristoffer Tripplaar/SIPA/Sipa USA/AP

(CNN) 米食品医薬品局(FDA)は21日、米製薬大手リジェネロンが開発した新型コロナウイルス感染症の抗体治療薬に緊急使用許可(EUA)を出した。この薬はトランプ米大統領が新型ウイルスに感染した時も治療に使われた。

リジェネロンの「REGEN―COV2」は、ウイルスの増殖を抑えるために2種類の抗体を組み合わせた治療薬。FDAによると、一部の患者で投与から28日後までに入院したり、救急センターへ運ばれたりする事態を防ぐ効果が認められた。

トランプ氏が先月、入院中に投与された直後に、同社がEUAを申請していた。

リジェネロンのシュライファー最高経営責任者(CEO)は声明で、当初は需要が供給を上回る可能性があると指摘。連邦、州当局の監督下で、この薬を最も必要とする患者らに公平に分配することが重要だと述べた。

同社は今月中に約8万人、来年1月第1週までに約20万人、1月末までに約30万人分を生産する計画だ。

FDAによると、この抗体薬は患者が検査で陽性反応を示してからできるだけ早い段階で使われる。EUAの対象は65歳以上や体格指数(BMI)35以上、基礎疾患のある人など高リスクのグループに限定される。12歳未満の子どもや、新型ウイルス感染ですでに入院したり酸素吸入を受けたりしている患者は対象外だ。

FDAのハーン長官は、こうした抗体薬を承認することが医療体制の負担軽減につながるとの期待を示した。

新型ウイルス感染症の抗体治療薬は現在、70種類以上の開発が進められている。FDAは今月、米イーライリリーの抗体薬についても同様の条件でEUAを出していた。

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