監視下のゴーン被告、どうやって出国? パスポート3冊持たず

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ゴーン被告が日本を出国

ロンドン(CNN Business) 日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が日本からレバノンに出国した問題で、被告が保釈中の監視態勢をすり抜けた手段に注目が集まっている。ゴーン被告は自身のパスポート3冊も持たずにどうやって出国したのか。

ゴーン被告は2018年11月、金融商品取引法違反の疑いで逮捕された。

保釈条件として、20年に始まる予定の公判に備え、日本国内にとどまることが義務づけられた。逃亡の恐れがあることから、パスポート3冊は弁護団が管理。被告は厳重な監視下に置かれ、電話やコンピューターの使用も制限されていた。

こうした状況でゴーン被告が出国できた理由を巡り、さまざまな臆測が飛び交っている。レバノンメディアは、ゴーン被告が自宅で音楽隊の演奏を鑑賞した後、楽器箱の中に隠れて脱出したと伝えた。

またフランス紙レゼコーは、ゴーン被告が偽造パスポートを使って日本を出国したと報道。被告のパスポートのうち1冊はフランスのものだった。

真実が何であれ、こうした逃亡には綿密な計画に加え、少なくない資金が必要だったとみられる。ゴーン被告の弁護人を務める弘中惇一郎弁護士は、「大きな組織」の助けがあった可能性を指摘した。

カルロス・ゴーン被告の所有する地所の外側に集まった報道陣=ベイルート/ANWAR AMRO/AFP via Getty Images
カルロス・ゴーン被告の所有する地所の外側に集まった報道陣=ベイルート/ANWAR AMRO/AFP via Getty Images

出国後の経路についても疑問が残る。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、ゴーン被告がトルコ経由でレバノン入りしたと報じており、レゼコー紙なども同様に伝えた。航空追跡サイト「フライトレーダー24」のデータもこうした見方を裏付けている。

ゴーン被告は12月30日早朝、レバノンの首都ベイルートに到着した。国営通信が伝えたレバノン外務省の声明では、被告が「合法的に」入国したとしている。

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