カタール、国交断絶したサウジ製品の販売禁止

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カタールが外交関係を断絶した周辺4カ国の製品販売を禁じる声明を発表

カタールが外交関係を断絶した周辺4カ国の製品販売を禁じる声明を発表

ロンドン(CNNMoney) 中東のカタール政府は1日までに、国内の小売り業界に対し昨年6月に外交関係を断絶したサウジアラビアなど周辺4カ国の製品販売を禁じる声明を発表した。

サウジが主導し、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプトにバーレーンが加わった断交はカタールのテロ支援を理由としていたが、同国は強く否定している。4カ国は政治的な協力中止や経済封鎖にも踏み切り、カタールも報復措置を講じていた。

この外交的な対立が解消する兆しは今なお見えていない。

カタールは禁輸となった食糧や他の物品を穴埋めするためトルコなど他国からの輸入に切り替えていた。ただ、CNNの取材に応じた消息筋によると、サウジなど4カ国の一部製品も違法ルートでカタールに持ち込まれていた。

カタール政府の声明によると、今回の販売禁止令は消費者保護と密輸対策が狙い。昨年6月の国交断絶の直後、4カ国の製品販売は禁止されていたが、密輸品が増加していたという。今回、店頭販売が禁じられた製品は食料、乳製品や肉類など。

カタールは6月以降、貿易関係の多角化を模索。豊富なエネルギー資源を生かし、サウジなどによる経済的な締め付けの克服に努めている。同国は液化天然ガスの大手輸出国で、国際需要の約3割を供給している。

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