仕事の後の1杯はコーヒー?、酒の販売禁止で苦肉の策 印
インド・ベンガルール(CNN) インドのシリコンバレーとも呼ばれるハイテク産業の中心地ベンガルール(バンガロール)。オフィスワーカーの毎週金曜の習慣だった仕事のあとの1杯が、7月から楽しめなくなっている。有名店の中には、ビールジョッキにコーヒーを入れて出すところも出てきたが、売り上げは「壊滅的」だと悲鳴があがっている。
市の中心部にあるパブやホテル、レストランなど700店あまりはアルコールが販売できなくなり、閉店に追い込まれそうな店も数多い。
インドでは最高裁の判断に基づき、幹線国道から500メートル以内でアルコールの販売を禁止する措置が、全土で7月1日から施行された。
他都市はそれほどの影響は受けていないものの、ベンガルールは市街地を6本の幹線国道が交差する。特にオフィス街を貫くマハトマ・ガンジー通りは、推定140のバーが並ぶナイトライフの中心地でもあった。
繁華街にある人気のバー「ペコス」は直接的な被害を被った店の1つ。入り口には「ハイウェー・コーヒー・パブ」の看板を張り出し、客にはビールジョッキに入れたコーヒーを出している。「もうこれ以上待つのは難しい。売り上げは壊滅状態だ」と経営者は肩を落とした。
ホテル・レストラン協会の関係者も、このままでは多くのバーやレストランが閉店に追い込まれると危機感を募らせる。