米ユナイテッド、乗客と示談成立 座席からの強制排除問題で

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離陸直前のユナイテッド機でエンジン火災が発生した

離陸直前のユナイテッド機でエンジン火災が発生した

ニューヨーク(CNNMoney) 米ユナイテッド航空の国内便に搭乗した男性乗客が無理やり引きずり降ろされた問題で、男性側は27日、ユナイテッドとの間で示談が成立したと発表した。金銭的条件については明らかにしていない。

この問題では今月9日、シカゴの空港でユナイテッド便に搭乗した乗客のデービッド・ダオさんが、オーバーブッキング(過剰予約)を理由に無理やり同機から引きずり降ろされた。その様子を撮影した動画がネット上に出回り、ユナイテッド航空が非難の的になっていた。

ダオさん側の弁護士は、ユナイテッド航空のオスカー・ムニョス最高経営責任者(CEO)の対応も評価。「ユナイテッドはシカゴ市を含む他者を責めることなく、全ての責任を取った」とコメントしている。

ダオさんを実際に同機から引きずり降ろしたのはシカゴ市の警察官だった。この警察官は現在、休職扱いとなっている。

ユナイテッド航空は今後、警察官を使って正規の乗客を無理やり降ろすことはしないと表明。乗客にもっと安心して搭乗してもらえるよう、再発防止に向けた対策を27日に発表している。

弁護士によると、ダオさんは引きずり降ろされた際に脳震とうを起こして鼻を骨折し、歯が折れた。現場をとらえた映像にも、ダオさんが血を流す様子が映っていた。

米航空業界では今回の問題をきっかけに、オーバーブッキングの慣例を見直す動きも出ている。サウスウエスト航空は27日、航空券を持つ乗客が確実に搭乗できるよう、定員を超す予約の受け付けはやめると発表。デルタ航空は、自発的に座席を譲ってくれた乗客に、最大1万ドル(約110万円)を支払うと発表していた。

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