NZ大手航空もフカヒレ空輸停止、環境保護団体の暴露受け
(CNN) ニュージーランド航空は26日までに、香港へのフカヒレの輸送を停止する方針を明らかにした。ニュージーランドのサメ保護団体が地元メディアでフカヒレ空輸の事実を暴露したことを受けた措置。
同航空の広報担当者はCNNの取材に、問題を再検討する間は空輸を中断すると述べた。
高級食材のフカヒレを狙い、ひれ部分だけ切り落として残りは投棄するサメ魚への批判は最近高まっている。乱獲で種の保存も危ぶまれていると主張する環境保護団体などは料理店や航空会社、海運会社などに対しフカヒレの使用や輸送の停止を働き掛けてもいる。
この中でフカヒレの世界最大市場である香港を拠点にするキャセイパシフィック航空は昨年9月、フカヒレ空輸の停止を発表した。香港の有名ホテルや料理店もフカヒレ料理をメニューから外すことを宣言している。
環境保護団体などによると、毎年殺されるサメは約7200万匹で、ひれ1万トンが香港を通じて取引されている。
環境保護団体は今月、南太平洋の島国フィジーの大手航空エア・パシフィックもフカヒレを空輸しているとして非難していた。