「発禁本」で稼ぐ香港の書店 大陸から千客万来

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人民公社は、中国版ツイッターのウェイボー(新浪微博)にアカウントを開設し、入荷した書籍の情報提供や注文の受け付けを行っている。顧客の大部分は、北京や上海、広州といった大都市に住んでいる。年齢は30~40歳で、学者や企業人が多いという。販売点数は1カ月あたり200~300冊に上る。

中には中国政府の職員や警察幹部もいる。オーナーのデン氏によれば、政府関係者だと証明するために警察の身分証明書を見せたものもいるという。

デン氏は「中国本土は、香港と比べると、情報や表現の自由が少ない。書籍が、本土の中国人にとって魅力的なものになると考えた」と説明する。買った本が見つかれば没収される危険もあるが、多くの客がリピーターになるという。

香港中文大学のジョウ教授(政治学)は、本土からの買い物客を引きつけている理由の一つとして、そういった書籍を読むことで読者は、ただの無力な傍観者ではなく政治に参加していると感じられるからではないかとの見方を示す。

これは、逆に、香港市民がこうした書店に注目していないことの説明にもなる。

北京から来た買い物客は「こうした本を読むからといって、共産党に反対しているわけではない」と語る。この男性は、人々を不幸にするようなものでない限り、国が情報を封じ込める理由が分からないと述べ、政治雑誌を何冊か購入して店を出て行った。

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