拘置所内でまた1人死亡、7月末以降5人目 米ジョージア州フルトン郡
(CNN) 米ジョージア州フルトン郡の拘置所で大勢が絡む殺傷事件があり、被収容者1人が死亡、他の被収容者少なくとも2人が負傷した。同郡保安官事務所の幹部が8月31日、CNNに明らかにした。
状況は同日午後までに「制御下」に置かれ、現在捜査が進行していると同幹部は述べた。
同拘置所の被収容者が死亡するのは7月末以降今回で5人目。
8月に保安官事務所が明らかにしたところによると、40歳の被収容者が7月31日の夜、自身の部屋で無反応の状態で見つかった。「はっきりとした負傷の兆候は見られなかった」という。この被収容者は盗みの罪で拘束されていた。設定された保釈金は3000ドル(約44万円)だった。
8月10日と17日にも、それぞれ34歳、66歳の被収容者が無反応の状態で見つかり死亡が確認された。
さらに同26日には、放火の罪で拘束されていた34歳の被収容者が無反応の状態で見つかり、病院に運ばれた後で死亡が確認された。
これらの死亡を知らせる報道向け発表の中で、保安官事務所は今後郡の検視官が解剖を行って死因と死亡に至った経緯を特定すると述べた。
保安官事務所の幹部によると、今年に入り同拘置所内で死亡したのは9人だが、いずれの死亡者についても最終的な検視結果はまだ公開されていないという。
司法省は7月、拘置所に対する調査を立ち上げ、施設の老朽化や不衛生な環境、被収容者への暴力について調べていた。
トランプ前大統領と18人の共同被告人は8月、2020年大統領選でジョージア州の結果を覆そうとしたとの罪状で起訴されたことを受け同拘置所に出頭していた。このうちの1人、ハリソン・フロイド氏は拘置所に収容されたものの、30日に釈放された。