カブール(CNN) アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン政権の高官がCNNの単独インタビューに応じ、女子生徒の中等学校通学再開を間もなく認める方針だと語った。一方で、女性の権利の制限に対する抗議運動を行った女性の外出は認めない姿勢を示した。
暫定内相シラジュディン・ハッカーニ氏は、2016年からタリバンの共同副指導者を務める。首都カブールで行われたCNNの単独インタビューでは、初めてカメラの前で素顔を見せた。
タリバンは今年3月、女子生徒の中等学校通学を認めるというそれまでの約束を覆し、復学を無期延期としていた。
タリバンの支配下で自宅から出るのが怖いというアフガンの女性について尋ねられると、ハッカーニ氏は笑って「言うことを聞かない女性たちは自宅に閉じ込めておく」と語った。
この発言の真意を尋ねられると、「現政権に疑問を生じさせる目的で別の側に操られている、あの言うことを聞かない女性たちのことをさすジョークだった」と言い添えた。
その上で、「6年生までの女子は学校に行くことが認められている。それ以上の学年については引き続き仕組みに取り組んでいる」「この問題については間もなく朗報を耳にするだろう」と説明。ただし具体的な日程は明らかにしていない。
女性の就労については、タリバンのイスラム法解釈と「国家的、文化的、伝統的原則」に基づき制限される予定で、「女性は我々自身の枠組みの中で働くことを許される」と強調した。
ハッカーニ氏は米国務省が「国際テロリスト」に指定し、米連邦捜査局(FBI)が指名手配している。その首には1000万ドル(約13億円)の賞金がかけられている。
タリバン高官、女子生徒の通学再開を約束