「世界最小」212gで生まれた赤ちゃんが退院 シンガポール

昨年体重212グラムで生まれた赤ちゃんが先月無事に退院した/Courtesy Kwek Family

2021.08.11 Wed posted at 14:40 JST

(CNN) シンガポールで昨年6月に体重212グラムで生まれた女児が、先月退院したことが分かった。元気に退院した赤ちゃんとしては世界最小とされる。

シンガポール国立大学病院によると、クウェクユーシアンちゃんの母親は妊娠25週に入る直前、緊急帝王切開で出産した。

通常の出産は妊娠40週ごろ、赤ちゃんは3000グラム前後の体重で生まれる。

ユーシアンちゃんは同病院の新生児集中治療室(NICU)で1年1カ月を過ごし、体重6300グラムで退院した。

退院の時点で、超未熟児によくみられる慢性肺疾患と肺高血圧症がみられたものの、時とともに回復する見通しだという。

13カ月病院で過ごし、退院したクウェクユーシアンちゃんと両親

同病院はユーシアンちゃんを、新型コロナウイルス感染拡大のさなかに一筋差した「希望の光」と呼んだ。

両親は病院のスタッフに感謝の言葉を贈った。母親は当初、第1子のいるマレーシアで出産する予定だったが、妊娠高血圧腎症を起こして病院へ運ばれ、超早産となった。

低体重で生まれた赤ちゃんの情報をまとめている米アイオワ大学によると、体重400グラム未満で生まれた赤ちゃんが無事に育つ例は極めてまれ。また、妊娠28週の前に1000グラム未満で生まれた赤ちゃんの生存率は50~70%にとどまっている。。

同大学のデータによれば、これまでに元気で退院した赤ちゃんの出生時の最小体重は、2016年にドイツで生まれた子どもの230グラム。ギネスでは18年に米国で生まれた245グラムの子が最小と認定されていた。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。