「決して忘れない」、米最高裁判事候補カバノー氏の暴行告発した女性が証言

フォード氏は、自分を暴行した相手は間違いなくカバノー氏だったと断言した/CNN

2018.09.28 Fri posted at 09:46 JST

(CNN) 米国のトランプ大統領が連邦最高裁判事に指名したブレット・カバノー氏に対する性的暴行の告発を巡り、上院司法委員会の公聴会で27日、被害を訴えた女性が証言に立ち、自分を暴行した相手は間違いなくカバノー氏だったと断言した。

証言に立ったのは、過去にカバノー氏から性的暴行を受けたとして実名で名乗り出ている大学教授のクリスティーン・ブレイジー・フォード氏。共和党の男性議員から質問攻めに遭う事態を避けるため、異例の取り決めに基づいて、性犯罪を専門とする女性検事が共和党議員に代わって質問を行った。

証言によると、当時15歳だったフォード氏は、ハイスクールのパーティーの最中にカバノー氏と友人のマーク・ジャッジ氏によって無理やりベッドルームに連れ込まれ、カバノー氏がフォード氏をベッドに押し倒して衣服をはぎ取ろうとした。悲鳴を上げようとすると、カバノー氏に手で口をふさがれ、呼吸ができずに殺されるかもしれないと思ったとフォード氏は振り返った。

カバノー氏は事件のことを全面的に否定している。これに対してフォード氏は、暴行した相手が間違いなくカバノー氏だったかと質問されると、「100%」と言い切り、「2人の大きな笑い声と、私を犠牲にして楽しむ様子は、脳裏に焼き付いている」と声を震わせた。

カバノー氏は自分をレイプしようとしていたとフォード氏は主張し、部屋の様子や家具の配置など、当時の様子を鮮明に再現。何度か逃げようと試みて、ようやく逃げることができたと話している。

この事件は自分の人生を激変させたとフォード氏は振り返る。大学に進学してからも、大人になってからも、記憶がよみがえって苦しめられ続けたといい、「あの夜のことを私は決して忘れない。あれは私の記憶に焼き付き、大人になってからも突発的に私を苦しめてきた」と訴えた。

野党民主党の議員からは、被害を名乗り出た勇気を称賛する発言もあり、証言に立ったことを「英雄的」と評されてフォード氏が涙ぐむ場面もあった。

続いて行われたカバノー氏の証言では、最初は検事が質問を行っていたが、途中で共和党議員が割って入り、直接質問を浴びせた。

「決して忘れない」性的暴行の告発証言

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