米スタバ、今度は中南米系に侮辱行為 人種偏見の批判高まる

2018.05.18 Fri posted at 11:33 JST

(CNN) コーヒーチェーン世界大手米スターバックスで、中南米系の顧客が注文した商品のカップのラベルに、店員が人種差別的な侮蔑語を印刷して提供する出来事があった。同チェーンは先月にも黒人の顧客への対応に人種的偏見があったとして批判を浴びたばかりだ。

今回の問題が起きたのは、米カリフォルニア州ロサンゼルス郡にあるスターバックスの店舗。近くのレストランで働くプリシラ・ヘルナンデスさんは15日、いつものように同僚に頼んで同店舗から2人分の飲み物を買ってきてもらった。

ヘルナンデスさんがCNNに語ったところによると、同僚が買ってきた飲み物のラベルを見たところ、従業員に告げてあった本人の名前ではなく、メキシコ系移民を侮辱する「Beaner(ビーナー)」という単語が印刷されていたという。同僚はこの単語に気づいていなかった。

ヘルナンデスさんが店舗に問い合わせると、店舗側は当該の従業員が同僚の言ったことを理解できていなかったと説明。ヘルナンデスさんたちに50ドル分のギフトカードを進呈すると申し出た。

ヘルナンデスさんが事の顛末(てんまつ)をツイッターに投稿すると、スターバックスはすぐさまコメントを出し、同僚に対する謝罪を表明した。

ヘルナンデスさんと同僚は17日朝に、スターバックスの地区担当責任者と面会した。ヘルナンデスさんによれば、責任者は非常に申し訳なさそうな様子で、今回の件について調査することを約束したという。

従業員が提供した飲み物のラベル。メキシコ移民を侮辱する単語が印刷されている

スターバックスの広報担当者は同日夜、CNNに対し、同社幹部が当該の顧客に面会し、謝罪を受け入れてもらったと説明。このような不手際は許されるものではなく、より一層踏み込んだ検証を行う方針を示した。

同社は先月、フィラデルフィアの店舗で友人と待ち合わせていた黒人男性2人が逮捕された問題を受け、全米の直営店8000店舗で5月29日を休業とし、人種的偏見の解消に向けた従業員研修を行うと発表していた。

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