銃関連銘柄が軒並み上昇、米ラスベガスの銃乱射事件受け

2017.10.03 Tue posted at 11:09 JST

ニューヨーク(CNNMoney) 米ラスベガスで1日に起きた米史上最悪の銃乱射事件を受け、2日の株式市場で銃関連の銘柄が軒並み上昇した。

米銃器メーカー、スターム・ルガーの株価は4%高、アメリカン・アウトドア・ブランズ(AOB、旧スミス&ウェッソン)は3%を超す上昇。「ウィンチェスター」ブランドの銃弾を展開するオーリンは6%上げて史上最高値を記録した。

米国では大勢の死傷者を出す銃乱射事件が後を絶たない。オバマ前政権下では、そうした事件が起きるたび、投資家が銃規制法の強化を見越して動いていた。

結局、銃規制強化は実現しなかったが、規制が強化された場合に備えて愛好家が購入量を増やし、オバマ政権の2期の間に銃の売り上げは増大した。

しかし全米ライフル協会が支持するトランプ大統領が就任すると、スターム・ルガーやAOBの株価は急落していた。

銃規制強化を訴えた民主党のクリントン氏が大統領選で敗北したことで愛好家の不安は払拭(ふっしょく)され、結果として銃器メーカーの収益も大きく落ち込んだ。銃の売れ行きが落ちた影響は、スポーツ用品業界にも及んでいる。

ラスベガスにあるカジノやホテルの株価は、事件が起きたマンダレイ・ベイを展開するMGMリゾートを含め、2日の取引で下落した。

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