(CNN) 米国の早食い競争で一躍注目を浴びている女性のモリー・スカイラーさん(34)が、テキサス州でステーキの早食いに挑戦し、重さ約2000グラムのステーキなどを5分足らずで平らげて新記録を打ち立てた。
スカイラーさんは4人の子をもつ細身の女性。同州のステーキハウス、ビッグ・テキサンで26日に早食いに挑み、2000グラムのステーキとエビのオードブル、サラダ、ポテト、パン1個を5分足らずで片付け、さらに「デザート」として同じコースを9分で平らげた。
同店の早食い記録はこれまで、ホットドッグ早食いの連勝者としても有名な男性のジョーイ・チェスナットさんが保持していたが、スカイラーさんはこの記録を破った。巨大なステーキを両手でつかんでかぶりつく姿は、「まるでハイパワー芝刈り機みたいだった」と経営者のボビー・リーさんはあきれた様子。
しかもスカイラーさんは「おいしかった」と言ってのけた。
リーさんによると、同店の大会には1960年以来14万人が挑戦しているが、1時間以内に食べ終えたのは1万人のみ。どの挑戦者もスカイラーさんの記録には遠く及ばないという。
なお、スカイラーさんはチェスナットさんとは別の団体と契約しているため、7月4日のホットドッグ早食い大会への参加は予定していない。
スカイラーさんが早食いに挑戦し始めたのは、わずか1年半ほど前。地元ネブラスカ州ベルビューで友人にけしかけられて、パテ6枚、卵6個、ベーコン12枚、チーズ6枚にハラペーニョやピーナツバターが入った巨大ハンバーガーを15分で制覇したのがきっかけだった。
以後はあちこちから声がかかるようになり、フィラデルフィアで開かれた大会ではフライドチキン363本を30分で食べて大会新記録で優勝、2万2000ドル(約220万円)の賞金を獲得した。
これまでに打ち立てた記録は、8分間でマッシュルームのフライ4000グラム分、10分間でピザほぼ13枚(約3000グラム)、8分間でソーセージ(1本82グラム)40本など。
早食い競争の世界で一躍スター的存在になったスカイラーさんだが、大会に出場するのは楽しむためで、賞金や名声が目当てではないと話す。楽しめなくなったら出場はやめるつもりだという。
普段はほとんど何も食べない日もあれば、4人の子どもたちの食べ残しとサラダで済ます日もある。早食いよりも子どもたちの活動を優先して大会に出場するのは月に1~2回にとどめているといい、「ずっと目立たない存在でいたい」「私生活を大事にしたいから」と語った。
2キロのステーキを5分で、早食い新記録