（ＣＮＮ） もしも時間とお金に制限がなかったら、今年はこんな場所に旅をしたい――。ＣＮＮが選んだ１０のプランを紹介する。
１．ジラフマナー（ケニア）
ホテルでの朝食中に、窓からキリンが顔を出す――。ナイロビ市内の老舗ホテル、ジラフマナーでは、そんな珍しい場面が体験できる。
ホテルの創業は１９３０年代。敷地内に広がる森には７０年代以降、絶滅の危機にあるロスチャイルドキリンのつがいがすみついた。その子や孫が生まれて数が増え、ホテル内に繁殖センターも設置されている。
ホテルの客室はスイート１０室。キリンがねだりにくる食事の味自体も、街で最高のレベルだ。
２．レーク・クラーク国立公園（米アラスカ州）
米アラスカ州アンカレッジから南西へ約２６５キロ。レーク・クラーク国立公園は険しい山がそびえ立ち、クマやトナカイ、サケが生息する自然の宝庫だ。氷河からの水が流れ込む湖は不透明な緑色。先住民の歴史は古いが、足を踏み入れる旅行者の姿はまばらで、例年１万人前後にすぎない。
公園に通じる道路はなく、アンカレッジから小型機のチケットとロッジ宿泊をセットにしたツアーが出ている。
モナステロ・サンタローザ・ホテル・アンド・スパ（イタリア）＝MONASTERO SANTA ROSA提供
３．モナステロ・サンタローザ・ホテル・アンド・スパ（イタリア）
イタリア南部アマルフィ海岸の断崖に建つ、古い修道院を改装したホテル。バラエティ豊かなワインリスト、海とつながっているような錯覚を誘う「インフィニティ・プール」、スパ付きの広々としたスイートなど、ぜいたくな気分を満喫できる。
４．あしかがフラワーパーク（日本）
ＳＦ映画「アバター」の世界を訪れるのが無理なら、次の候補はここだろう。樹齢１４３年の藤の木は、アバターの「魂の木」のよう。藤棚の幻想的な風景は１０００平方メートルに広さに及ぶ。
５．バオバブ街道（マダガスカル）
マダガスカル島の西海岸、モロンダバの近郊にある有名な観光地。奇妙な形をしたバオバブの大木が２０本以上立ち並ぶ。
世界的な観光地でありながら無料で楽しめ、自然そのままの姿が魅力とされる。
雪山でヘリボーディング（スイス）
６．雪山でヘリボーディング（スイス）
スキー場でリフトの列に並ぶ代わりに、ヘリコプターに飛び乗って山頂へ直行するのがヘリボーディング。パウダースノーの上をスノーボードで滑走する気分は格別だ。
ヘリボーディングの料金は場所によって幅があるが、スイスのスキーツアーを専門に扱うサイト、スノーモーションズが提供する１日プランは、宿泊費と交通費を含めて１人３６８ドル（約３万８６００円）。サンモリッツ周辺など国内５つのエリアから１カ所を選び、スキルに応じてスタート地点を指定できる。ただし、ツアーは毎年３～４月限定なので注意が必要だ。
７．サントメ・プリンシペ（西アフリカ）
アフリカ西海岸沖に浮かぶ島国、サントメ・プリンシペは、アフリカで２番目に小さい国。訪れる観光客は週に２０人ほどとされるが、人気がないのは知名度が低いせいだろう。
同国を訪れるには対岸のガボンから貨物船に揺られるか、ポルトガルからたまに飛ぶ直行便を利用する。植民地時代の古い家に滞在してゆったりと過ごし、バードウォッチングやおいしいコーヒーを楽しむのもいい。
「のんびりやろう」がこの国のモットーだが、最近沖合いに油田が見つかったので、行くなら早いほうがよさそうだ。
８．優雅にサーフィン（インドネシア・西パプア州）
高級感重視のサーフィンツアーを扱う旅行社、トロピクサーフが提供するクルーズで、インドネシア・西パプア州周辺のサーフィンを楽しむ。スイーツ５室を備えたクラッシックな豪華帆船で優雅な気分を味わうとともに、自分のレベルに合った波乗りも楽しむことができる。
オーロラ観測（フィンランド）＝KAKSLAUTTANEN HOTEL提供
９．オーロラ観測（フィンランド）
フィンランド北部のホテル・カクシラウッタネンでは、「ガラスのイグルー」と呼ばれるドーム型の客室からオーロラが観測できる。ドームは全２０棟。ガラス張りなのでプライバシーはあきらめて、壮大な天体ショーに集中するのがいいだろう。
１０．ヘイマン島（オーストラリア）
世界最大のサンゴ礁、グレートバリアリーフのヘイマン島が今年７月、「ワン・アンド・オンリー」ブランドの豪華リゾートとして生まれ変わる。サンゴ礁が破壊される前に、今こそスキューバダイビングに挑戦しよう。孫にも語り伝えられるような生涯の思い出ができることだろう。