米軍部隊、日本本土初攻撃の記憶<4> 任務完遂もさらなる試練が

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日本を爆撃した後は中国本土に着陸し、米国へ戻る予定だった

日本を爆撃した後は中国本土に着陸し、米国へ戻る予定だった

米ジョージア州ハウストン郡(CNN) コール氏らは正午ごろ、先陣を切って東京に到達した。依然として低空飛行を続けていたが、迎撃は受けなかったという。やがて爆撃手が目標を発見すると、ドゥーリトル氏は機体の高度を上げ、爆弾を投下するよう命じた。

前回「米軍部隊、日本本土初攻撃の記憶<3> 過酷な作戦の始まり」はこちら

レイダーズの16機は工場地帯や石油貯蔵施設、軍事施設を攻撃した。地上から激しい対空砲火を浴びたが、全機とも撃墜されることなく目標に到達した。

レイダーズは作戦を完遂。日本本土は敵国の攻撃を受けないとしていた日本側の主張を覆した。真珠湾攻撃に対し初めて米国から報復を加えた形となり、米国内の士気も高まった。

だが作戦はこれで終わりではなかった。中国を経由して米国に戻らなくてはならなかった。コール氏らを乗せた機体が中国沿岸に到達した際、燃料は切れかかっていた。視界は暗く、周囲では強風が吹き荒れていた。

安全な着陸地点が見当たらない中、高度9000フィートでの緊急脱出が命じられた。嵐の中を暗闇へと落ちていく際は「あらゆる考えが脳内を巡る」という。幸いコール氏のパラシュートは無事に開き、木に引っかかったため、着陸はごく容易になった。

コール氏らは翌日、中国国民党の友軍と合流。数日後には米軍機まで案内を受け、安全地帯に移送された。

次回「米軍部隊、日本本土初攻撃の記憶<5> 隊員たち、それぞれの運命」は12月12日公開

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