イスラエルで大規模な山火事 住民が避難、道路は閉鎖
エルサレムで大規模な山火事
エルサレム(CNN) イスラエル・エルサレム近郊で30日、山火事が燃え広がり、複数の地域で住民の避難や主要道路の閉鎖が行われた。乾燥した気象条件と強風の影響で消防は炎の封じ込めに苦慮している。
イスラエルは国際社会に支援を要請しており、カッツ国防相は「国家的非常事態だ」と述べた。
消防局の幹部は30日、記者団に対し、「これはおそらく国内史上最大級の火災だ」と語った。風速約26メートルを超える強風が吹くとみられており、火勢が急拡大する恐れがあるという。
山火事により、テルアビブとエルサレムを結ぶ幹線道路が閉鎖された。
SNSに投稿された動画には、濃い煙が立ちこめる中、高速道路を歩く人々の姿が映っている。緊急対応組織ユナイテッド・ハツァラの映像では、車を放置して避難したとみられる車列の間を救助隊員が走り回り、取り残された人がいないか確認していた。
消防幹部によれば、出火原因は分かっておらず、鎮火にも程遠い。
当局によると、山火事は複数で発生しており、そのうちの一つはエルサレム西方約24キロのネベ・シャローム付近に集中している。炎が混雑した道路脇に迫る映像もあった。
サール外相は欧州など各国との電話協議を重ね、航空機の派遣を要請した。国家安全保障会議によると、イタリアと北マケドニアから航空機3機が「可及的速やかに」到着する予定。
イスラエル当局によると、消火活動には120のチームが投入され、航空機とヘリコプター12機が上空から支援している。