ノーベル平和賞の人権団体元幹部に禁錮2年6カ月、軍の「信用傷つけ」 ロシア

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裁判所に出廷した人権活動家のオレグ・オルロフ氏=27日、ロシア・モスクワ/Alexander Nemenov/AFP/Getty Images

裁判所に出廷した人権活動家のオレグ・オルロフ氏=27日、ロシア・モスクワ/Alexander Nemenov/AFP/Getty Images

(CNN) ロシアの人権活動家で、2022年にノーベル平和賞を受賞したロシアの人権団体「メモリアル」の共同代表だったオレグ・オルロフ氏が27日、禁錮2年6カ月の実刑判決を言い渡された。モスクワ市の裁判所が明らかにした。

裁判所によれば、オルロフ氏は軍の信用を傷つけたとして有罪となった。オルロフ氏は服役中、インターネットにアクセスしたり、ソーシャルメディアに投稿したりする権利をはく奪された。

オルロフ氏は判決後、法廷で拘束された。オルロフ氏は26日、法廷で語った「最後の言葉」のなかで、反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が死亡したとの報道について、ショックを受けていると語った。

メモリアルのウェブサイトに掲載された声明によれば、オルロフ氏はナワリヌイ氏について、「勇敢で、正直で、彼のために生み出された信じられないほどの困難な状況にあっても、楽観主義と未来への信頼を失わなかった素晴らしい人物」と形容した。

オルロフ氏は、ナワリヌイ氏が「死の具体的な状況に関係なく」殺害されたと信じていると明らかにした。

ロシア大統領府は、ナワリヌイ氏の死について、関与を否定している。

オルロフ氏によれば、22年11月にフランスの出版物のために執筆した「彼らはファシズムを望み、手に入れた」と題した文章のために裁判にかけられた。この文章は後にフェイスブックにも投稿された。オルロフ氏はこの中で、ロシアの現在の政治体制を批判し、「全体主義でファシスト」と指摘した。

メモリアルは21年後半にロシアでの活動が禁止された。ロシア司法省は今年2月、オルロフ氏を「外国のエージェント」に指定した。

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