パキスタン、イランの7カ所を攻撃 治安当局者

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(CNN) パキスタンの治安当局者は18日、CNNの取材に対し、隣国イランの7カ所を狙った攻撃を実施したと明らかにした。前日にはイランがパキスタン南西部の武装勢力を狙ったと主張する攻撃を行い、パキスタンが「重大な結果」を招くと警告していた。

イラン南東部のシスタン・バルチスタン州で18日未明に爆発が発生。少なくとも7人が死亡した。地元当局者が国営テレビで語った。

この当局者によると、死者は外国人の女性3人と子ども4人。午前4時半に国境の村に数発のミサイルが撃ち込まれ、爆発が起きた。サラワン市の近くでも爆発があったが、死傷者はいないという。

パキスタンとイランは、両国の約900キロに及ぶ国境沿いのパキスタン・バルチスタン州にいる武装勢力と長年戦いを続けてきた。だが、今回の事案は両国間の事態悪化を示すもので、パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエルとイスラム組織ハマスの戦争を巡る中東での戦闘行為が続くタイミングにも重なった。

イランは17日の攻撃について、「精密なミサイルとドローン(無人機)による攻撃」でスンニ派武装勢力「ジャイシュ・アル・アドル」の拠点2カ所を狙ったと説明した。

パキスタン外務省などによれば、この攻撃で子ども2人が死亡し、複数人が負傷した。外務省は攻撃は「イランによる一方的な領空侵犯」で「重大な結果」を招くと警告した。

パキスタンは17日、イランから大使を呼び戻し、イラン高官の訪問も一時停止すると発表。一時帰国中のイラン大使のパキスタン再入国も認めないとしている。

一方、イランは攻撃を擁護し、核戦力をもつ隣国との緊張緩和を模索しているように見える。イランのアブドラヒアン外相は、イランの攻撃はパキスタン領内にいるイラン人「テロリスト」のみを標的とし、「友好国パキスタンの国民は誰一人狙っていない」と釈明した。

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