エクアドルの検事が暗殺、テレビ局襲撃事件を捜査

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殺害されたセサル・スアレス検事の死を悼む親族=17日、エクアドル・グアヤキルの遺体安置所前
/Marcos Pin/AFP/Getty Images

殺害されたセサル・スアレス検事の死を悼む親族=17日、エクアドル・グアヤキルの遺体安置所前 /Marcos Pin/AFP/Getty Images

(CNN) 南米エクアドルのテレビ局が襲撃された事件で、捜査を率いていたとされる検事が17日、同国西部のグアヤキルで暗殺された。ディアナ・サラサール検事総長が発表した。

サラサール氏がX(旧ツイッター)に投稿した動画によると、グアヤス県のセサル・スアレス検事は、エクアドルでも特に凶悪犯罪が多いグアヤキルの北部で殺害された。スアレス検事は組織犯罪の捜査に力を入れていた。

CNN提携局のエクアビサによると、スアレス検事は、今月9日に地元のテレビ局TCテレビジョンが生放送中に武装集団に襲撃された事件の捜査を率いていた。

エクアドルではメキシコや米国への麻薬密売に関与したとされる犯罪組織のリーダーがグアヤキルの刑務所を脱獄したと伝えられたことを受け、ダニエル・ノボア大統領が8日に非常事態を宣言。爆発や警察官の誘拐、刑務所の暴動などが相次ぐ中で、テレビ局襲撃事件が起きていた。

テレビ局襲撃を受けてノボア大統領は「国内武力衝突」を宣言し、凶悪犯罪にかかわったとされる複数の犯罪組織の「無力化」を治安部隊に命令。以来、グアヤキルの全域に軍や警察が配備されていた。

大統領府は17日、国家警察と軍が犯罪組織に対する2万849回の作戦を実行し、今月9日以来、1975人を逮捕したと発表した。

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