国境線からのヒズボラ駆逐に軍投入促す、イスラエル前国防相

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イスラエル軍の空爆で瓦礫と化したレバノン南部の建物/Stringer/AFP/Getty Images

イスラエル軍の空爆で瓦礫と化したレバノン南部の建物/Stringer/AFP/Getty Images

(CNN) イスラエル戦時内閣の一員であるガンツ前国防相は27日、北部のレバノン国境地帯で続くイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」との軍事衝突に触れ、外交的解決などがかなわなかった場合、状況を変えるためイスラエル軍をさらに投入し、ヒズボラを国境周辺から駆逐させることを促した。

記者会見で述べた。外交的解決を図る時間は尽きてきていると指摘。「国際社会やレバノン政府がイスラエル北部の地域社会を狙った国境地帯での攻撃を止め、ヒズボラを国境線から遠ざける行動を起こさないのなら、イスラエル軍がやるだろう」と主張した。

パレスチナ自治区ガザ地区での地上侵攻作戦にも触れ、イスラエルの成果は積み重なり、拡大しているとも述べた。

一方、レバノンの国営通信社NNAは27日、同国東部で26日夜から27日にかけイスラエル軍の空爆があり、3人が死亡したと報じた。イランが肩入れするヒズボラのSNSは組織の戦闘員1人が死亡したとも述べた。

イスラエル軍は戦闘機1機が26日夜、レバノン内のヒズボラの拠点を攻撃したと発表。27日朝にはレバノンの別の場所にも打撃を加えたとした。

地中海に面するイスラエル北西部にあるキブツ(集団農場)・ロシュハニクラで警報が鳴り響いた後、レバノン内から撃ち込まれる砲火の出所を狙った攻撃を実行したとも述べた。

ヒズボラは中東で最も強力な民兵組織の一つとされ、イスラエルとの国境線周辺に主要な拠点を持つ。ガザでのイスラム組織「ハマス」とイスラエル軍との軍事衝突の行方を見据える上で無視できない勢力とも位置づけられているが、中東での地域紛争の拡大を引き起こしかねないとの指摘も出ている。

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