ガザ即時停戦を求める決議案、国連総会が賛成多数で採択

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国連総会緊急特別会合でスクリーンに示された投票結果=12日、米ニューヨークの国連本部/Michael M. Santiago/Getty Images

国連総会緊急特別会合でスクリーンに示された投票結果=12日、米ニューヨークの国連本部/Michael M. Santiago/Getty Images

国連(CNN) 国連総会は12日、パレスチナ自治区ガザ地区での即時人道停戦を求める決議案の投票を行い、賛成多数で採択した。国連安保理で停戦決議案に繰り返し拒否権を行使している米国への批判が込められた投票となった。

この日の国連総会緊急特別会合では、過半数の153カ国が停戦決議案に賛成した。反対は10カ国、棄権は23カ国だった。

今回の短い決議は、停戦や全当事者による国際法の順守、人質への人道的アクセスおよび人質の「即時無条件」解放を求める内容。「持続的な人道的休戦」を要請した10月の国連総会投票よりも強い文言が盛り込まれている。

国連総会での投票は政治的に重要であり、道徳的な重みがあると見なされているものの、安保理決議と違って拘束力はない。

パレスチナのマンスール国連大使は「歴史的」な投票だと歓迎した。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が3カ月目に入る中、医療関係者や支援団体からは包囲されたガザ地区の人道状況に警鐘を鳴らす声が上がっている。ハマスの支配下にあるガザ保健省が11日に明らかにしたところによると、ガザ地区では戦闘勃発以降、1万8000人以上が死亡した。

一方、イスラエルはガザ地区を実効支配するハマスを根絶やしにするまで軍事作戦を止めないとしている。イスラエル当局によると、10月7日のハマスの襲撃では1200人が死亡、約240人が拉致された。依然として100人を超える人質がガザ地区に拘束中だと見られている。

イスラエルのエルダン国連大使は今回の決議について、イスラエルの手を縛ろうとする「恥ずべき」試みだと形容。「ガザ地区での作戦継続が人質解放への唯一の道だ」と警告した。

イスラエルの他には米国とパプアニューギニア、パラグアイ、オーストリア、チェコ、グアテマラ、リベリア、ミクロネシア、ナウルが反対票を投じた。

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