ガザ空爆で記者の家族が死亡 アルジャジーラが報道
(CNN) 中東カタールの衛星放送局アルジャジーラは、パレスチナ自治区ガザ地区の支局長を務めるワエル・アルダハドゥ氏の家族がイスラエルによる空爆の中で25日に死亡したと発表した。家族が避難していたガザ中部の施設が爆発に見舞われたという。
死亡したのはアルダハドゥ氏の妻、息子、娘、孫。CNNは施設での爆発の原因について独自に確認できていない。アルジャジーラは爆発とイスラエル軍の空爆とを直接結び付ける証拠を示さなかった。
CNNはイスラエル国防軍(IDF)にコメントを求めたが現時点で返答はない。
動画に映ったアルダハドゥ氏は、白い布に包まれた自身の息子の遺体のそばに泣きながら立っている。小さな孫を抱いて、病院の中を進む様子も見られる。
アルジャジーラの報道によると、アルダハドゥ氏の息子と娘の年齢はそれぞれ15歳と7歳。
イスラエル指導部はガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスを掃討する方針を表明。7日に行われたテロ攻撃への報復としている。この攻撃では民間人が大半を占める1400人が死亡。200人以上が人質として拘束された。
人口の密集したガザ地区に対してイスラエル軍は継続的な空爆を実施。これまで6400人以上が死亡し、1万7000人が負傷したとされる。この最新の数字は、ハマスが管轄するガザ地区内の保健当局による集計をパレスチナ保健省が発表したもの。
世界のジャーナリストの権利を擁護する非営利団体(NPO)「ジャーナリスト保護委員会(CPJ)」は、今回の衝突が勃発して以降25日の時点で死亡したジャーナリストの数が少なくとも24人に上ると明らかにした。このうち20人はパレスチナ人、3人はイスラエル人、1人はレバノン人だという。