ウクライナ・ダム決壊 下流で水質汚染、海岸が「ごみ集積場と動物の墓場」に
当局はさらに、漁場が確認できない魚類や海産物をオデーサ住民が市場やショッピングセンター付近で販売することも禁止した
カホウカ・ダムが意図的に破壊されたのか、構造的な問題が起きて決壊したのかは分かっていない。
ウクライナ内務省は17日、決壊による洪水のために少なくとも16人が死亡し、31人が行方不明になっていると発表。被災地からは3614人が避難しているとした。
一方、ヘルソン州を占領するロシア側の行政トップは17日、ロシアが支配する地域で29人が死亡したと発表した。
カホウカ・ダム周辺ではロシア軍が2022年にウクライナに侵攻して以来、激しい戦闘が続いてきた。
ドニプロ川の西岸に位置するヘルソン市はロシアによって8カ月間占領された後、ウクライナ軍が22年11月に解放したと発表した。
しかしドニプロ川の東側は依然としてロシアに占領された状態が続いている。
カホウカ・ダムは、ロシアが14年に一方的に併合したクリミア半島を含め、ウクライナ南部の広大な範囲に水を供給している。