南ア、国際会議参加者に外交特権 プーチン氏も出席可能に

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新興5カ国(BRICS)首脳会議にオンラインで出席するロシアのプーチン大統領=2022年6/Mikhail Metzel/Sputnik/AFP/Getty Images

新興5カ国(BRICS)首脳会議にオンラインで出席するロシアのプーチン大統領=2022年6/Mikhail Metzel/Sputnik/AFP/Getty Images

(CNN) 南アフリカが、8月に開催が予定されている新興5カ国(BRICS)首脳会議について、参加者全員に対する外交特権を認めたことがわかった。これにより、国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ているロシアのプーチン大統領も南アフリカを訪問することが可能となる。

南アフリカは5月29日、官報で今回の決定を発表した。南アフリカの当局者はICCの逮捕状を無効にすることはできないと主張した。南アフリカはICCに加盟しており、プーチン氏を逮捕する法的な義務を負っている。ICCは3月、ウクライナからロシアへ子どもを強制的に移送しているとの疑惑をめぐり、プーチン氏に逮捕状を発行していた。

南アフリカの外務省は声明で、「これは、参加者のレベルに関係なく、南アフリカで開催されるすべての国際会議や首脳会議における標準的な免責の付与だ」と述べた。

外務省は、今回の決定について、会議と出席者を保護するための通常の措置であり、特定の個人のためのものではないとした。

南アフリカの最大野党「民主同盟」は30日、声明で、プーチン氏が入国した場合、政府がプーチン氏を拘束してICCに引き渡すよう、裁判所に要請したと明らかにした。民主同盟によれば、要請では、ICCからプーチン氏の逮捕を求められた場合に取るべき手順をまとめており、従うべき手順と国に課された義務に関する法的なあいまいさがないようにしたという。

南アフリカ政府に対しては、ロシアのウクライナ侵攻に対する姿勢に関して批判の声が出ている。南アフリカは、国連総会におけるロシアに対する非難決議を繰り返し棄権している。

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