パトリオット狙った極超音速ミサイルを逆に撃墜、ウクライナ

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地対空ミサイル「パトリオット」=2022年3月、ポーランド/Sean Gallup/Getty Images/FILE

地対空ミサイル「パトリオット」=2022年3月、ポーランド/Sean Gallup/Getty Images/FILE

(CNN) 米政府当局者は14日までに、ロシア軍がウクライナに供与された米国製の地対空ミサイル「パトリオット」の破壊を狙い極超音速ミサイルによる攻撃を仕掛けたものの失敗し、逆にパトリオットに撃ち落とされていたことを明らかにした。

極超音速ミサイル「キンジャル」による攻撃は今月の第1週に発生。当局者の1人は、ウクライナのパトリオット運用の要員はキンジャルを迎撃するため異なる角度で多数のミサイルを発射したと説明。

ウクライナの要員がパトリオットの操作を迅速に習得していたことを見せつけたとも評した。キンジャル撃墜は、ウクライナに数週間前に届いたばかりのパトリオットを実戦に投入し、戦果を得た初の成功例ともされた。

ロシア側はパトリオットが発するレーダー装置の電波を傍受して居場所を把握し、キンジャルを撃ち込んだともみている。

米政府当局者によると、この電波の発信を一定程度、隠すなどの方途はあるが、ロシア軍は今回、ウクライナの首都キーウ近くに展開していたパトリオットの大まかな場所は明らかに突き止めていたと指摘した。

ウクライナ空軍のオレシチュク司令官によると、パトリオットによるキンジャル撃墜は今月4日の夜に発生。米国防総省のライダー報道官も、ウクライナ軍がパトリオットを用いてキンジャルを無力化していた事実を確認していた。

ウクライナが引き取ったパトリオットはこれまで少なくとも2基とされ、1基は米国、残りはドイツからとなっている。ウクライナの従来の防空網ではキンジャルのようなロシアの最新型ミサイルの迎撃は不可能とされていた。

ロシアのペスコフ大統領報道官は以前、ロシア軍がウクライナへ提供されたパトリオットを正当な標的と位置づけることは明白との見解を示していた。

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