タリバン、女子教育推進の著名活動家を拘束

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移動図書館と共に子どもたちの前で授業を行うマティウラ・ウェサ氏=22年5月撮影/Sanaullah Seiam/AFP/Getty Images

移動図書館と共に子どもたちの前で授業を行うマティウラ・ウェサ氏=22年5月撮影/Sanaullah Seiam/AFP/Getty Images

(CNN) アフガニスタンを統治するイスラム主義勢力タリバンの暫定政権が27日、同国で女子教育の推進を訴えてきた著名活動家、マティウラ・ウェサ氏を拘束したことが分かった。

ウェサ氏はアフガン国内の遠隔地を訪ねて移動式の教室を開設するNGO「ペンパス1」の創設者としても知られる。

タリバンは2021年8月にアフガンの実権を握ってから、女子の中等教育や大学教育を停止するなど、女性の自由を奪う動きを強めてきた。

国連アフガン支援団(UNAMA)は27日、ウェサ氏が首都カブール市内で逮捕されたと発表。ツイッター上でタリバンに対し、同氏の居場所を明かして弁護士や家族との接触を認めるよう求めた。

ウェサ氏は逮捕される直前のツイートで、「国内のだれもが住む場所や老若男女を問わず、娘たちが教育を受けるイスラム教上の権利を求めている」と訴えていた。

ウェサ氏の兄弟の1人、アタウラ・ウェサ氏はツイッターに投稿した動画の中で、同氏以外に2人の兄弟が逮捕されたと話した。

アタウラ氏は潜伏先で、自分たちが過去15年間続けてきた努力を、命がけで貫くと表明。「アフガン国民全体が教育を受けられる日を待ち望んでいる」と強調した。

一方、タリバン政権の情報文化省報道官はウェサ氏という人物を知らないとしたうえで、「不審な行動があれば政府は説明を求める権利がある」「ある人物の逮捕に大きな反響があれば、それは大きな共謀が阻止されたことを意味する」と主張した。

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