韓国大統領が来日、関係修復に向け首脳会談

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羽田空港に到着した韓国の尹錫悦大統領(右)と金建希夫人/Issei Kato/Reuters

羽田空港に到着した韓国の尹錫悦大統領(右)と金建希夫人/Issei Kato/Reuters

(CNN) 韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は16日、日韓関係の修復に向けた首脳会談のため来日し、岸田文雄首相と会談した。韓国大統領が首脳会談を目的に来日するのは12年ぶり。日韓両国は北朝鮮の脅威や、中国に関する懸念の高まりに対処しようと試みている。

来日の数時間前には、北朝鮮が朝鮮半島東沖に向けて長距離弾道ミサイルを発射し、こうした共通の安全保障上の課題が浮き彫りになった。北朝鮮による大陸間弾道ミサイルの発射はここ1年足らずで4度目となる。

日本の松野博一官房長官は今回の発射について、日本や地域、国際社会の平和と安全を脅かす無謀な行為だと非難した。

尹大統領と岸田首相の会談は、数十年にわたり論争や不信感が付きまとってきた両国の関係修復に向けた重要な一歩となる。

韓国大統領府は今回の訪問を、二国間関係の発展の「重要な一里塚」と歓迎した。

日韓両国は1世紀前の朝鮮半島植民地支配にさかのぼる長い対立の歴史を持つ。

両国は1965年に国交を正常化したものの、植民地時代の徴用工の使用や慰安婦問題を始めとする未解決の歴史論争がくすぶっている状況だ。

近年では日韓関係の緊張により、北朝鮮や攻撃的な姿勢を増す中国に対して一枚岩の姿勢を示そうとする米国の努力が損なわれることも多かった。

いま、米国にとってアジアで最も重要な同盟国である両国は新たなページをめくろうとしているように見える。

米国のエマニュエル駐日大使は16日、CNNに対し、「北朝鮮が恐れているのは、我々が政治的な面だけでなく、戦略面や抑止面でも協力することだ。これは中国が目にしたくない状況でもある」との認識を示した。

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